湊川公園駅を出た瞬間、焼き鳥の煙がボクの鼻をくすぐった。夜7時。商店街のシャッターが半分下りた頃、この街は別の顔を見せ始める。
湊川公園の夜は猫の時間

公園のベンチに腰を下ろすと、同胞たちの気配がした。ここ、地元猫のたまり場らしい。街灯の下で毛づくろいする黒猫を横目に、ボクも一息。
噴水広場の周りはジョギングする人間がちらほら。21時を過ぎると静かになって、ひなたぼっこならぬ「街灯ぼっこ」ができる。風が通って気持ちいいにゃ。
ニャンコ的評価:「猫には居心地よし。ただし週末は酔っ払いに注意」
ミナイチ商店街のレトロ酒場めぐり

湊川公園から歩いて3分。ミナイチ(湊川市場)のアーケードに潜り込んだ。昼は鮮魚店や八百屋が並ぶ市場。夜は立ち飲み屋とホルモン焼きの煙に変わる。
「山陽亭」のホルモン串は1本120円から。ビール片手に3本も食べれば満足。カウンターだけの狭い店で、人間同士の肩がぶつかる距離感。ボクは足元でおこぼれを待った。
路地が入り組んでいて、探検しがいがある。爪を研ぎたくなるような古い木の柱があちこちに。昭和の匂いが残っているにゃ。
東山商店街の隠れグルメ

ミナイチを抜けて東へ5分。東山商店街は湊川のもうひとつの顔。多国籍な店が増えていて、ベトナム料理やネパールカレーの看板が光る。
「タンドリーチキン」の店で焼きたてナンをもらった。約600円でカレーセット。スパイスの香りで鼻がひくひくする。人間向けの辛さだけど、チキンだけなら猫もいける。
この商店街、22時くらいまで開いている店がぽつぽつある。遅めの夕飯にちょうどいい。
予算別・夜の湊川の楽しみ方

節約派(1,000円以下)
立ち飲み屋で串2〜3本とビール1杯。公園のベンチで夜風にあたって終了。これで十分楽しめる。
ふつう派(2,000〜3,000円)
ホルモン焼きで軽く飲んでから、東山商店街でシメのカレー。お腹も心も満たされるコース。
ちょっと贅沢派(5,000円前後)
地元の寿司屋か焼肉店で腰を据える。湊川には意外と老舗が多い。要予約の店もあるから注意。
夜の湊川、猫の総評

正直に言う。観光地っぽさはゼロ。インスタ映えも期待しないほうがいい。でも、この雑多な空気がたまらないんだにゃ。
地元の人間たちが普通に飲んで、普通に帰っていく。その「普通」に混ざれる旅が、ボクは好きだ。
ベストタイミングは金曜か土曜の19時〜21時。平日は閉まる店が多いから注意。夏は蒸し暑いけど、ビールがうまくなるから許す。
また来たいにゃ。次は昼の市場も攻めてみる。
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