地下鉄中央線の終点、夢洲駅。エスカレーターを上がった瞬間、海風と一緒に工事現場みたいな鉄の匂いが混じってきた。2025年4月、開幕直後の大阪・関西万博。噂は色々聞いていたけれど、自分の目で確かめないと気が済まない性分だ。
入場までの試練、これがリアル

夢洲駅から会場ゲートまで、徒歩10分弱。だだっ広い人工島の上を歩く。足元はまだ新しいアスファルトで、日差しを吸ってじりじり熱い。朝9時半、すでに入場ゲートには長蛇の列ができていた。
事前予約制のパビリオンは、人気どころは数週間先まで埋まっている。当日枠を狙うなら朝イチ必須。ボクは並ぶのが苦手だから、予約なしで入れるパビリオン中心に回ることにした。入場チケットは1日券で7,500円。高いと見るか、妥当と見るか。
大屋根リングの下、風が抜ける

会場に入ってまず目に飛び込むのは、木造の巨大リング「大屋根リング」。全長2キロ、世界最大級の木造建築物だという。高さ20メートルほどの天井から、海風がすうっと通り抜ける。日陰になっていて、これがありがたい。
リングの上は展望デッキになっていて、会場全体を見渡せる。高いところは好きだ。パビリオンが点在する様子が一望できる。ただ、エレベーター待ちが20分。階段もあるけれど、この暑さではなかなか厳しい。
予約なしで入れた「電力館」は、待ち時間30分で入場。未来のエネルギーをテーマにした体験型展示。派手さはないけれど、涼しいし、座れる場所もあった。正直、並んで疲れた体には「座れる」が一番重要だったりする。
万博飯、財布には優しくない

昼どき、フードコートを目指す。匂いで先に惹かれたのは、大阪らしいソースの香り。たこ焼きに吸い寄せられた。8個入り800円。屋台価格の1.5倍くらいか。外はカリッと、中はとろり。味は確かにうまい。
各国パビリオンにも飲食ブースがある。トルコ館のケバブサンド1,200円、スペイン館のパエリア1,500円。万博価格と割り切るしかない。ペットボトルの水も300円。会場外からの持ち込みは禁止だから、飲食費は1日3,000〜5,000円は覚悟したほうがいい。
フードコートの混雑は12時〜13時がピーク。ベンチは争奪戦。ボクは14時過ぎにずらしたら、すんなり座れた。
正直なところ、こう使え

3日通ってわかったことをまとめておく。
人気パビリオンは事前予約が必須。日本館、大阪ヘルスケアパビリオンは開幕直後でも1ヶ月待ち。当日枠は朝7時から並ぶ猛者たちのもの。予約なし派は、小規模パビリオンとテーマ館を中心に回るのが現実的。
平日と土日で混雑は雲泥の差。土日は入場ゲートだけで1時間待ちの日もある。行くなら火〜木曜。ベストシーズンは、暑さが和らぐ9〜10月か。夏場の夢洲は逃げ場がない。
予算の目安。節約なら入場料込み1万円。ふつうに楽しむなら1万5千円。お土産やグルメを満喫するなら2万円以上。アクセスは大阪メトロ中央線の夢洲駅直結。梅田から約30分、なんばから約20分。
夢洲を後にして

帰りの電車、窓から夕日に染まるリングが見えた。完成しきっていない、まだ発展途上の万博。10月にはもう少し洗練されているかもしれない。でも、この荒削りな空気も、嫌いじゃなかったにゃ。
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