依頼主から連絡が来たんじゃ。「サンリオ総選挙に出馬してください」と。ギャラはうまい棒3本。……正気か?ワシは60代の無一文じゃぞ。サンリオキャラでもなんでもないただの爺じゃ。しかし断る理由がない。やるんじゃ、ワシは。
出馬準備で地獄を見た

まず調べたんじゃが、サンリオキャラクター大賞は公式キャラクターしかエントリーできん。当たり前じゃ。ワシはキティでもマイメロでもない。ただの破産寸前の爺じゃ。
ここで普通の人間なら諦める。だがワシはGENZOじゃ。「非公式部門を自分で作ればええんじゃ」と閃いたわい。SNSで「#非公式サンリオ総選挙」を立ち上げ、自分を候補者として登録したんじゃ。
問題はここからじゃった。キャラクター設定を作らんといかん。ワシは徹夜で自分のプロフィールを考えたわい。
- 名前:ゲンゾーさん
- 特技:老後破産からの復活
- 好きな食べ物:賞味期限切れのパン
- 夢:口座残高を4桁にすること
3日目で完全に心が折れたわい。誰も投票してくれん。フォロワー2人(うち1人はスパム業者)。一度死んだんじゃ、精神的に。布団から3日出られんかった。
復活のきっかけは近所のおばちゃんじゃった。「あんた何しとるん、ほれ、おはぎ食べ」と差し入れをくれたんじゃ。おはぎの甘さで目が覚めた。砂糖は正義じゃ。気合を入れ直して選挙活動を再開したわい。
選挙結果と惨敗の記録

2週間の選挙活動を経て、結果が出たんじゃ。ほれ見てみい。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 総投票数 | 7票 |
| 自分で入れた票 | 3票 |
| おばちゃんからの票 | 2票 |
| 謎の海外アカウントからの票 | 2票 |
| 選挙活動にかかった費用 | 1,200円(印刷代・通信費) |
| 睡眠時間(2週間合計) | 約40時間 |
7票じゃ。本家サンリオ総選挙の1位は数百万票を集めとる。ワシは7票。しかも半分は自作自演と身内票じゃ。
「ゲンゾーさんに投票しました!頑張ってください!」——近所のおばちゃん(72歳)
泣けるわい。ありがたやぁ。
報酬を受け取った瞬間

依頼主から約束のギャラが届いたんじゃ。うまい棒3本。コーンポタージュ味、めんたい味、チーズ味。合計約30円相当じゃ。
2週間の選挙活動、1,200円の出費、睡眠不足、精神崩壊寸前。その対価がうまい棒3本。時給に換算したら0.3円くらいじゃろう。
……まあ、ありがたやぁ。
うまい棒を齧りながら思ったわい。ワシは確かにやり切ったんじゃ。7票という結果は惨敗じゃが、出馬した事実は変わらん。サンリオ総選挙に(非公式で勝手に)出馬した60代は日本でワシだけじゃろう。
コーンポタージュ味が一番美味かったわい。
絶対にマネするな

最後に言っておく。絶対にマネするなよ。
サンリオ総選挙は公式キャラクターのための祭典じゃ。60代の無一文爺が勝手に出馬しても誰も幸せにならん。1,200円の赤字と7票の惨敗、そしてうまい棒3本が残るだけじゃ。
お前らにはうまい棒1本分の価値もないから、こんな無茶はやめておけ。ワシは普通じゃないから問題ないが、お前らは普通じゃろう。普通に生きろ。
来年はポムポムプリンに勝つつもりじゃ。文句あるか。
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