鏡を見るたび、ため息が出る。
誰かと自分を比べては、自分の足りないところばかり数えてしまう。
「自分を好きになりましょう」という言葉を見るたびに、それができたら苦労しないよ、と思う。
そうやって、今日も自分を責めてしまったかもしれない。
でもね、その感覚は間違っていない。あなたの心は、正しく動いているんだよ。
自分を好きになれないのは、繊細に生きてきた証拠

自分を好きになれない人には、ある共通点がある。
それは、周りの空気を読みすぎてきたということ。
誰かが不機嫌そうなら自分のせいかもと思い、場の雰囲気が悪くなれば自分が何とかしなきゃと感じてきた。他人の期待に応えようと、自分の本音を後回しにしてきた。
その結果、「本当の自分」がどこにいるのかわからなくなってしまった。
「人は誰でも、自分自身の心の奥底では、自分が何者であるかを知っている」
──カール・ユング(心理学者)
ユングが言うように、あなたは本当は自分のことをわかっている。ただ、それを認める許可を自分に出せていないだけなんだよね。
自分を好きになれないのは、あなたが冷たい人間だからじゃない。むしろ逆。人の痛みがわかりすぎるから、自分にも厳しくなってしまう。
エネルギーの視点で見ると、あなたは長い間、自分のエネルギーを外に向けて使いすぎてきたんだよ。だから今、内側が空っぽに感じるのは当然のこと。枯渇しているだけで、あなた自身が空っぽなわけじゃない。
「好きにならなくていい」という選択肢

以前、こんな話を聞いたことがある。
30代の女性で、ずっと自分のことが嫌いだった人。ある日「もう自分を好きになる努力をやめよう」と決めたそう。すると不思議なことに、自分を責める回数が減っていった。「好きにならなきゃ」というプレッシャーがなくなったら、ただ自分と一緒にいられるようになった、と話してくれた。
これ、すごく大事なことだと思う。
「あなたが自分自身を愛さなければ、他の誰があなたを愛せるだろうか」
──ブッダ
この言葉、よく「だから自分を愛さなきゃ」と解釈されがちだけど、私は違う読み方をしている。自分を愛することは義務じゃなくて、ただの出発点だということ。愛せなくても、まず自分のそばにいることから始めていい。
好きになれなくても、嫌いなままでも、あなたはあなたと一緒にいられる。それだけで十分なんだよ。
「完璧な人間などいない。だからこそ鉛筆には消しゴムがついている」
──ヴォルフガング・リーベ(ドイツのマジシャン)
間違えていい。消していい。何度でも書き直していい。それが人間として生きるということだから。

自分を許せない夜は、まだ終わっていないんだよね。わたしも。
もし何かやってみたくなったら

無理にやらなくていい。でも、もしほんの少しだけ気が向いたら、こんなことを試してみてもいいかもしれない。
- 1. 「今日も生きた」とだけ認める
好きにならなくていい。ただ、今日も息をして、ここにいる。それだけを認める。 - 2. 自分に「お疲れさま」と言う
声に出さなくていい。心の中でそっと。誰にも気づかれなくていいから。
これは「自分を好きになるため」じゃない。自分と敵対するのをやめるための小さな一歩。
好きになれなくても、せめて休戦協定を結んでみる。それくらいのゆるさで、ちょうどいい。
今のあなたは、もう十分

自分を好きになれないまま、ここまで生きてきた。
それって、すごいことなんだよ。
自分を嫌いながらも、毎日を過ごしてきた。傷つきながらも、誰かのために気を遣ってきた。疲れながらも、今日もここにいる。
それだけで、あなたは十分がんばってきた。
「好きにならなきゃ」なんて、もう手放していい。好きになれない自分を抱えたまま、それでも生きていく。その姿こそが、あなたの強さだから。
自分を好きになれなくても、自分のそばにいることはできる。それで、十分。
今夜は少しだけ、自分に優しい言葉をかけてあげてね。
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