台所の冷蔵庫から、妙な匂いがする。開けっぱなしのツナ缶だ。3日前に開けたやつ。食べられるのか、ボクにもわからない。
開封後のツナ缶、何日もつのか問題

冷蔵庫の奥、銀色の缶がそのまま鎮座している。人間、なぜ缶のまま保存するのか。開封したツナ缶の寿命は、冷蔵で2〜3日が限界だ。缶のままだと空気に触れた断面から酸化が進む。しかも金属イオンが溶け出して、あの独特の鉄っぽい味がつく。
同居人のおばあさんが覗き込んできた。「あんた、またツナ缶狙ってるの」。狙ってない、調査だ。「3日前のやつよ、もう怪しいわね」。彼女は缶を持ち上げ、匂いを嗅いで眉をひそめた。ボクの鼻はとっくに答えを出している。酸っぱい。これはアウトだ。
正しい保存方法を検証する

新しい缶を開けてもらった。今度は実験だ。正解は、開封後すぐにガラスか陶器の容器に移し替えること。ラップより蓋付きが確実。油ごと移すか、油を切るかは好みだが、油に浸かっている方が酸化は遅い。
冷蔵庫の温度は4℃以下が鉄則。ドアポケットは開閉で温度が上がるから、奥の棚がいい。ボクが昼寝する場所の選び方と同じだ。安定した温度、それが保存の基本。容器に移して冷蔵なら3〜4日。冷凍すれば1ヶ月はもつ。冷凍する場合は小分けにしておくと解凍が楽だ。
ちなみにシーチキンもツナ缶も保存期間は同じ。ブランドより中身の油分と保存状態が重要だ。
傷んだツナ缶の見分け方

窓辺に座って、傷んだツナの特徴を整理する。まず匂い。開封直後の香ばしさが消え、酸っぱいか、アンモニア臭がしたら危険信号。次に見た目。表面がぬるぬるしていたり、変色していたらアウト。ピンクがかった身が灰色になっていたら、それは酸化が進んだ証拠だ。
隣の家の三毛猫がフェンス越しにこちらを見ている。「何やってんの」という顔。食の安全を守る活動だ、と目で返す。彼女は興味なさそうに去っていった。猫同士、深入りはしない。
味見は最終手段。少しでも違和感があれば吐き出すこと。食中毒の原因になるヒスタミンは加熱しても消えない。怪しいと思ったら、もったいなくても捨てる。これが正解だ。
缶詰保存の基本と他の缶詰との比較

ツナ缶に限らず、開封後の缶詰は基本的に冷蔵で2〜3日。サバ缶は油分が多い分やや短め、2日が目安。トマト缶は酸性が強く、缶のまま保存すると金属の溶出が顕著。必ず容器に移すこと。コーン缶やフルーツ缶も同様、開封したら缶から出す。
| 缶詰の種類 | 開封後の冷蔵保存期間 | 備考 |
|---|---|---|
| ツナ缶(油漬け) | 3〜4日 | 油ごと容器移し替えで長持ち |
| ツナ缶(水煮) | 2〜3日 | 油漬けより傷みやすい |
| サバ缶 | 2日 | DHA酸化に注意 |
| トマト缶 | 3〜4日 | 酸性で缶腐食、必ず移し替え |
| コーン缶 | 2〜3日 | 水気を切って保存 |
おばあさんが新しいツナを小皿に取り分けてくれた。「実験ばっかりしてないで食べなさい」。ありがたくいただく。開けたての匂いは、やはり格別だ。
台所を離れる

日が傾いてきた。窓から差し込む光が、冷蔵庫の扉に反射している。開封後は2〜3日、容器に移す、冷蔵庫の奥。覚えたら、そろそろ行くか。
次の台所でも、きっとツナ缶は待っている。
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