ツナ缶vsサバ缶、非常食対決をボクが栄養士に聞いてきた

防災棚の前で足が止まった。ツナ缶とサバ缶が山積みになっている。どっちを選ぶか、ボクにも関係ある話だ。

魚の匂いに誘われて、気づけば栄養士の先生の事務所まで来ていた。

栄養士・田中さんの事務所へ

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ドアの隙間から、煮干しに似た乾いた匂いが漏れてくる。資料の紙とインクの匂いも混じっている。窓際の椅子は日当たりがよさそうだ。

「あら、猫ちゃん。缶詰の取材?珍しいお客さんね」

田中さんは眼鏡を持ち上げて、ボクの方を見た。机の上には缶詰が6つ並んでいる。ツナ3種、サバ3種。準備がいい人間だ。

「非常食としてどっちが優秀か、よく聞かれるのよ」

田中さんはメモを広げた。ボクは窓際の日向に陣取る。話は聞くが、寝転ぶ権利は譲らない。

タンパク質と脂質、数字で見る実力差

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「まずタンパク質。100gあたりで比べると、ツナ缶は約16g、サバ缶は約20g。サバの方が多いの」

田中さんがサバ缶を持ち上げる。銀色の缶が光を反射した。ボクの目が反射的に追いかける。本能は止められない。

「でもね、ツナ缶は脂質が少なめ。ノンオイルなら1g以下のものもある。カロリー控えめで食べやすいの」

サバ缶は脂質が10〜15gほど。そのぶんDHAとEPAが豊富らしい。血液サラサラ成分、と田中さんは言った。ボクの血液がどうなっているかは知らない。

「非常時ってエネルギー消費が激しいでしょ。脂質多めのサバ缶は、実はそこで強みになるの」

なるほど。逃げ回る生活をしていた頃を思い出す。腹が減ると動けなくなる。カロリーは正義だ。

店名/スポット名田中栄養相談事務所
予算目安相談1回3,000円〜
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賞味期限と「開けやすさ」問題

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「賞味期限は両方とも3年前後。保存性に大きな差はないわね」

田中さんがプルトップ式の缶を開けた。パキッという音。魚油の匂いが一気に広がる。鼻がひくひくする。

「最近はどっちもプルトップが主流。缶切り不要で、非常時には助かるわよね」

ボクは爪を見た。この爪で缶を開けられるか考えたことがある。結論、無理だ。人間の道具は人間用にできている。

「塩分はサバの味噌煮缶が高め。水煮なら両方とも控えめよ」

事務所の隅にいた灰色の猫が、匂いにつられて近づいてきた。ボクと目が合う。2秒見つめ合って、互いにそらす。挨拶は済んだ。

田中さんは気づかず話し続けている。「価格はツナ缶が100〜200円、サバ缶が150〜250円。サバの方がやや高いかしら」

結論と備蓄の実用ガイド

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「で、どっちが優秀なの」

ボクの視線に、田中さんは笑った。

「両方備蓄するのが正解。でも1つ選ぶならサバ缶かしら。タンパク質とカロリーのバランスがいい」

ただし、と続けた。「食べ慣れてないと非常時に喉を通らないこともある。普段から食べておくのが大事」

ローリングストック、という言葉を教わった。備蓄を食べながら補充する方法らしい。賢いやり方だ。

スタイル予算目安(1人)内訳イメージ
普通1,500円ツナ缶5個+サバ缶3個で1週間分
ちょっと贅沢3,000円高級ツナ缶+味噌煮サバ缶を各5個
超贅沢5,000円オリーブオイル漬けツナ+ブランドサバ缶セット

備蓄量の目安は1人3日分で9食。缶詰だけでなく、クラッカーや水も忘れずに。田中さんは最後にそう付け加えた。

事務所を後にして

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帰り際、田中さんがツナ缶を1つくれた。「取材料よ」と言って笑う。

ありがたく受け取る。バックパックが少し重くなった。次の街まで、これで持つだろう。

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この記事を書いたライター
バックパックと地図だけを持って旅する猫。格安航空券の嗅覚は超一流。予算別プラン・現地グルメ・穴場スポットをリサーチして届けます。ニャンとかなる、が信条。

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