坂の匂いがした。潮と、古い木と、どこかで焼いてる魚の匂い。尾道駅を降りた瞬間、ボクの肉球がぴくりと反応したんだ。
ここは猫の聖地らしい。同族がたくさんいるって噂を聞いて、バックパックを背負ってやってきた。
猫の細道は「福石猫」探しがたまらない

艮神社から天寧寺までの約200メートル。これが噂の「猫の細道」だ。細い。狭い。ボク好みの路地裏感がたまらないにゃ。
足元に丸い石がごろごろ転がってる。いや、違う。これ全部「福石猫」だ。地元アーティストの園山春二さんが描いた猫の石が、道のあちこちに隠れてる。
数は約1,000個以上あるらしい。ボクは38個見つけたところで首が疲れてギブアップした。下ばかり見てたら坂道で足がもつれる。所要時間は約30分。ゆっくり探すなら1時間は見ておくといい。
猫的評価:爪を研ぎたくなる古い板塀がいっぱい。猫には天国にゃ。
坂道の先に待つ「招き猫美術館」

猫の細道を登りきると、築約100年の民家を改装した「招き猫美術館 in 尾道」がある。入館料は200円。安い。
中には全国から集められた招き猫が約3,000体。正直、同族の置物に囲まれるのは妙な気分だった。でも昭和の招き猫コーナーは味があってよかった。
窓際に日当たりのいいベンチがある。ボクはそこで10分ほど居眠りしてしまった。誰にも怒られなかった。ひとなつっこい空間だ。
猫的評価:縁側のような居心地。また昼寝しに来たいにゃ。

尾道の坂道、足腰にきたけど猫たちは平気な顔してたな。ボクも四足歩行にすべきか。
尾道グルメは「尾道ラーメン」と「はっさく大福」

腹が減った。地元の人に聞いたら「朱華園は閉店したから、壱番館か東珍康がええよ」と教えてくれた。
ボクは駅前商店街の「壱番館」へ。尾道ラーメン650円。背脂が浮いた醤油スープに平打ち麺。魚介のダシがふわっと香る。猫舌だから最初は苦戦したけど、替え玉したくなる旨さだった。
デザートは「はっさく屋」のはっさく大福。1個220円。白餡とはっさくの酸味が絶妙。商店街から少し歩くけど、徒歩15分の価値はある。
猫的評価:魚系のダシに思わず耳がピンと立った。
予算別プラン|日帰りなら3,000円で満喫できる

節約プラン(約2,500円)
ラーメン650円+大福220円+美術館200円+ロープウェイ往復500円+お土産500円。坂道は全部歩く覚悟で。
ふつうプラン(約5,000円)
上記に加えてカフェ休憩800円、千光寺公園の展望台で缶コーヒー。足が疲れたらタクシーも使う。
ちょっと贅沢プラン(約10,000円)
海が見える宿でランチ3,000円、猫グッズ爆買い、尾道帆布のバッグをお土産に。
ボクは節約プランで十分楽しめた。坂道で足腰が鍛えられたのはおまけだ。
ベストシーズンは春か秋|夏は坂道がキツい

3月下旬〜4月上旬は千光寺公園の桜が見事。10月〜11月は気候がちょうどいい。坂道歩きにはこの季節がベストだ。
夏は正直キツかった。ボクが行った8月、坂の途中で3回休憩した。毛皮族には過酷だ。日陰も少ない。水分補給は必須。
年末年始とGWは観光客で混雑する。猫の細道は道幅が狭いから、すれ違いで渋滞が起きる。平日の朝イチがおすすめにゃ。
尾道駅から猫の細道入口まで徒歩約15分。ロープウェイ山麓駅のそばだから迷わない。広島駅からJR山陽本線で約1時間30分、片道1,520円。
坂道を降りながら振り返ると、瀬戸内海がきらきら光ってた。潮風が毛並みを撫でていく。いい旅だった。また来るにゃ、尾道。
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