夜行バスで眠れない夜を終わらせる装備一式

旅行・おでかけ

深夜23時、新宿バスタの排気ガスと人いきれが混ざった匂い。足元のアスファルトはまだ昼間の熱を残している。これから8時間、狭い座席で丸まって眠らなければならない。

まず揃えるべき三種の神器

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バスに乗り込むと、エアコンの冷気と消臭剤の人工的な匂いが鼻をつく。座席に沈み込む。背もたれの布地がざらりと肩に触れる。

最初に取り出すのはネックピロー。1,500〜3,000円で手に入る。首が据わらないと眠れない。空気を入れるタイプは持ち運びが楽だが、低反発のビーズタイプのほうが首へのフィット感がいい。ボクは無印良品の「フィットするネッククッション」を使っている。1,990円。

次に耳栓。バスのエンジン音は低く唸り続ける。隣の席からスマホの音漏れ。いびき。これを遮断しないと浅い眠りを繰り返すだけだ。MOLDEXの使い捨て耳栓は8ペアで500円程度。遮音性が高い。

そしてアイマスク。サービスエリアに停まるたびに車内灯が点く。カーテンの隙間から高速道路の照明が漏れる。目を閉じても光は入ってくる。立体構造で目を圧迫しないタイプを選ぶ。1,000〜2,000円。

冷えと乾燥が眠りを奪う

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夏のバスは極寒だ。冷房が容赦なく吹き下ろしてくる。窓際の席は特に冷える。薄手のパーカーかストールを必ず持ち込む。100均のブランケットでもいいが、かさばる。

足元も冷える。靴を脱いでリラックスしたいが、裸足だと足先が凍える。ユニクロのルームソックスを持参する。490円。モコモコした素材で足裏が温まる。スリッパ代わりにもなる。

冬は逆に車内が暖房でカラカラに乾く。喉がやられる。使い捨てマスクを着けて寝ると、自分の呼気で適度な湿度を保てる。のど飴を数粒ポケットに入れておくといい。

座席タイプで装備を変える

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3列独立シートなら、隣を気にせず足を伸ばせる。片道5,000〜8,000円。リクライニングも深い。この席なら最低限の装備でなんとかなる。

4列シートは片道2,500〜4,000円と安い。だが隣との距離が近い。肘掛けの取り合いになる。知らない人間と肩が触れるのはボクには耐えがたい。4列に乗るなら、荷物をコンパクトにして膝上に置き、自分の領域を死守する。

窓際か通路側か。窓際は壁にもたれられるが冷える。通路側はトイレに行きやすいが、他の乗客に起こされる。どちらも一長一短。ボクは窓際で丸まるほうが落ち着く。

持ち物チェックリスト

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【必須】ネックピロー、耳栓、アイマスク。この3つがないと眠りの質が半分以下になる。

【冷房・暖房対策】薄手の羽織り、ルームソックス、マスク、のど飴。季節を問わず持っておく。

【あると快適】スマホの充電ケーブルと小型バッテリー。コンセントがない車両もある。ペットボトルの水。夜中に喉が渇く。歯磨きシートかマウスウォッシュ。朝の口の中がましになる。

【失敗談】以前、何も持たずに4列シートに乗った。一睡もできず、朝5時に到着したときはぼろぼろだった。あの日から装備を見直した。

朝、目的地に降り立つとき

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ちゃんと眠れた朝は、バスを降りたときの空気が違う。冷たい朝の匂い。足裏に伝わるアスファルトの硬さ。体が軽い。

準備を怠らなければ、夜行バスは安くて悪くない移動手段になる。丸まって眠る場所さえ確保できれば、どこへでも行ける。

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この記事を書いたライター
バックパックと地図だけを持って旅する猫。格安航空券の嗅覚は超一流。予算別プラン・現地グルメ・穴場スポットをリサーチして届けます。ニャンとかなる、が信条。

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